研究テーマ
Presented by Takuto YANAGIDA.
Updated: June 10, 2013.
体性感覚を利用した仮想ディスプレイ
携帯端末の画面サイズは,大画面になればそれだけ多くの情報を表示できますが,可搬性とのトレード・オフがあります.そこで,スマートフォンなどを用いて,その画面サイズよりも大きな画面をユーザの目の前に仮想的に表示するシステムを開発しています.従来のタッチ操作と比べ,表示内容の全体の把握が,体性感覚を伴う事により容易になることが期待されます.
人工知能を応用した画像処理
地図や書籍,論文などの図といった情報の表現には,アート・デザインと媒体の二つの側面があるため,色覚障害を考慮した上での配色の調整には困難が伴い,最適な配色の組み合わせは容易には決定されません.この問題に対する取り組みとして,人工知能の一分野であるファジィ制約充足問題として定式化する手法を提案しています.
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◯柳田 拓人,岡嶋 克典,三村 秀典:
“PCCSに基づく自動配色調整ツール”,
HCGシンポジウム2012, 熊本, 2012年12月10-12日.
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◯柳田 拓人,岡嶋 克典,三村 秀典:
“色のカテゴリカル知覚と三種の色覚特性を考慮した配色調整”,
電子情報通信学会技術研究報告(ITS,画像工学)ITS2010-65,IE2010-140, Vol. 110, No. 420, pp. 275-280, 札幌, 2011年2月21-22日.
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柳田 拓人,岡嶋 克典,三村 秀典:
“三種の色覚特性を考慮したファジィ制約充足による配色調整”,
人工知能学会論文誌, Vol. 26, No. 5, pp. 518-526, 2011年.
情報可視化の観点による生体情報の解析表示
UIの観点から,生体情報の自動解析と医師による診断を容易にすることを目指した生体情報のビジュアライゼーションに関する研究を行なっています.これまで,生体情報として健常者から取得した心電図(ECG)並びに容積脈波(PTG)を取り扱い,それらの特徴点を検出するアルゴリズムを開発しています.現在は,その効果的な可視化ツールの開発を行ない,長時間に渡る取得データから異常データを発見する際の,医師の負担軽減を目指しています.
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◯柳田 拓人,沖田 善光,中村 晴信,杉浦 敏文,三村 秀典:
“データの楽曲としての可聴化―心電図データのドラム演奏化―”,
人工知能学会, 第2回インタラクティブ情報アクセスと可視化マイニング研究会, 横浜, 2012年11月16日.
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◯柳田 拓人,沖田 善光,中村 晴信,甲田 勝康,杉浦 敏文,三村 秀典:
“Heart Beat Drum: 未病診断のための心電図聴覚化”,
電子情報通信学会技術研究報告(HIP,ヒューマン情報処理)HCS2012-8,HIP2012-8, Vol. 112, No. 45, pp. 43-46, 那覇, 2012年5月22-23日.
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柳田 拓人,沖田 善光,中村 晴信,甲田 勝康,杉浦 敏文,三村 秀典:
“ユーザ・インタフェースを考慮した自律神経活動の簡易評価ソフトウェアの開発”,
日本未病システム学会雑誌, Vol. 18, No. 1, pp. 85-89, 2012年 (発表研究論文).
X線CTにおける画像処理
画像処理の研究として,X線CTにおける低ビュー時の画像再構成,並びに材料識別についての研究を行っています.また,今後,UIの研究として,再構成画像の有意表現について,すなわち,どのように画像を提示することがユーザにとって効果的であるかを検討し,その手法について研究する予定です.
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Yukino Imura, Takuto Yanagida, Hisashi Morii, Hidenori Mimura, and Toru Aoki:
“Reduction of the Beam Hardening Artifacts in the X-Ray Computer Tomography: Energy Discrimination with a Photon-Counting Detector”,
World Journal of Nuclear Science and Technology, Vol. 2, No. 4, pp. 169-173, October, 2012.
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◯井村 ゆき乃,柳田 拓人,根尾 陽一郎,三村 秀典,青木 徹:
“高エネルギーCT画像の参照によるアーチファクト削減方法”,
2012年秋季第73回応用物理学会学術講演会講演予稿集, 松山, 2012年9月11-14日.