若手研究者支援のための産学協同GCOEシンポジウム2009のポスター・セッション用に作成したポスターです.多分初めての試みだと思うのですが,元にレイアウトを決めて,それからそのレイアウトに収まるように内容を決めました.また,全面的に赤色を使ったことも初めてだと思います.最後のポスターということでいろいろな意味で「チャレンジ」がテーマでした.
全体の雰囲気は雑誌のレイアウトをイメージするようにしました.この一見読みにくそうな配色は,デザイン系(サブカル系?)の雑誌にしばしば見られる読みやすさよりも見た目にこだわった作りを真似たものです.左下に入っている番号は発表番号で,上下のヘッダ,フッタはシンポジウム名ですが,それぞれページ番号と雑誌名を模しています.上部のデザインは,手元にあったフリーペーパーを参考に,オフィスにて窓から見える景色を背景に微笑むベンチャーの社長,という雰囲気を再現してみました.実際にそのような写真を撮るのは難しかったので,手元の自分の写真と,学会発表のための旅行で撮った写真を組み合わせています.このポートレートのイラスト加工は,ポスタライズ・フィルタを使ったもので,以前このような加工をしているのを雑誌で見たことがあったので,試してみました.近くで見るとよくわからないのですが,遠くからだとメガネをかけているのも判るのが面白いところです.
今直すならば,全ての写真(スクリーンショット)の縦横比をそろえるのですが,それ以外には今のところ特に改善したいポイントはありません.これまでのポスターに比べてメリハリがある組み方になったのは,レイアウトから先に決めたことによって空白を作ることが出来たためだと思います.ちなみに,背景全面に載せたのは建設途中のJRタワー,上部の景色は姫路城です.セッション中に「これはどこの城ですか?」と聞かれたのは意外でした.また,各段落のドロップ・キャップはFCSPという意味のある単語で,かつOpenOffice.orgのDrawにその機能が無いので手動で行っています.
作成年月: | 2009年9月 |
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サイズ: | A1(594 x 841 mm) |
使用ソフト: | OpenOffice.org 3.1.1, Inkscape 0.46, JTrim 1.53c |
関連ページ: | A tool for analyzing and visualizing constraint satisfaction problems |
ボランティアでやっている宇宙の4Dシアターの公演をお知らせするポスターです.プログラム(シナリオ)もボランティアが作っているのですが,今回,そのプログラムの新作として月をテーマにしたものを公演することになったので,月を前面に押し出しました.
ポイントは,AquaMakerというソフトを使い,以前一世を風靡したアクア風アイコンをつきに見立てて,さらにそれを使って点字で「つき」と書いたところです.何となくわかってもらえないような気がしたので,小さく「つ」「き」とひらがなを入れてしまったところが気の弱さの現われです.ちなみに,この点字を使うというアイディアの元ネタは,Studio Voiceの2001年8月号の広告?です.
もともとは,月に見立てるつもりはなく,点字の色は緑や紫を考えていました.それはそれで色具合はきれいだったのですが,さすがにテーマとの関連が薄くなると考え,変更しました.また,同じくテーマを強調する意味で,黄色のドットの背景にうっすらと月面の写真を入れているのですが,あまり気づかれませんでした.
作成年月: | 2009年9月 |
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サイズ: | A3(297 x 420 mm) |
使用ソフト: | OpenOffice.org 3.1.1, JTrim 1.53c, AquaMaker Version 1.03 |
関連ページ: | 北大総合博物館 宇宙の4Dシアターへようこそ |
これも宇宙の4Dシアターの公演告知ポスターです.初登場のプログラムが無かったので,特にテーマは設けませんでしたが,博物館と星という意外性を訴えようとしました.
背景に載せた二つのイラストは,私と同じくボランティアで,イラストを書くのが上手な方が以前書かれたものを流用しています.この「字を斜めにしてはみ出させる」というアイディアは,これを作っていたときに公開されていたハリーポッターの映画のポスターから借りてきました.元々のポスターでは,有名な映画なので映画タイトルを全て載せなくてもわかる,というところが面白いデザインになっています.
そこでこの公演用ポスターも少しはみ出させてみたのですが,オリジナルほど思い切ることができなかったため,中途半端になっています.いろいろと試したように思うのですが,やはり,フレーズの意味が伝わらなくなっては意味がないので,その分,つまらなくなっています.それでも,一文字ずつ詰めたり,角度を変えたり,たしかベース・ラインもジグザグにしたと思います.今なら,もっと読みづらくても角度をきつくして,はみ出させるでしょう.
作成年月: | 2009年7月 |
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サイズ: | A3(297 x 420 mm) |
使用ソフト: | OpenOffice.org 3.1, JTrim 1.53c |
関連ページ: | 北大総合博物館 宇宙の4Dシアターへようこそ |
GCOE国際シンポジウムのポスター・セッション用に作成したポスターです.昨年の同じシンポジウムとはテーマを変えていますが,産学協同GCOEシンポジウムのポスターの小改定となっています.他にいくつか締め切りなどがあったため,国際会議のプレゼン用に作ったスライドを基にして非常に短時間で作成しました.ですので,テーマは特にありませんでした.
最初はフルに新しく作るつもりだったのですが,急いでいたためアイディアがまとまらず,スライド流用を図りました.ところが,OpenOfficeの仕様なのかバグなのかは分かりませんが,スライドで指定されていたデフォルトのスタイルがコピー先のポスターに反映されず,一つ一つ再設定する必要があり,非常に手間取りました.全体的な構成は産学協同GCOEシンポジウムでのそれを引き継いでいます.持ち運びの便利さを最優先して,今回初めてA1サイズでポスターを作製しました.
ポスター・セッション用に作成したので,このポスターの前で研究の紹介をしたのですが,このポスターはあまり役に立ちませんでした.紙面の都合上,元のプレゼン用スライドを大幅にカットしています.そのため,説明しようにもそれに必要な図がどこにも無いという状況が頻発してしまいました.当たり前かもしれませんが,ポスターも発表練習を行いながら同時に作成するべきです.
作成年月: | 2009年1月 |
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サイズ: | A1(594 x 841 mm) |
使用ソフト: | OpenOffice.org 3.0 |
関連ページ: | Improved Formulation of Flexible Widget Layout |
毎年,年が明けてから送られてきた人にだけ返信するために作る年賀状の2009年バージョンです.丑年ということで,「うしどし座」の写真を使いました.もちろん,そんな星座はありません.以前,名刺のデザインに使ったFake Universeの第2弾です.
一応,全ての素材はデジカメで撮影してあったものを利用していて,リアルな雰囲気を出しつつ,あからさまに嘘っぽいというのを目指しました.最初は右下の案内図?を星座の形そのまま「牛」としていたのですが,出来てから「牛の絵の方がそれっぽいのでは?」というコメントをもらい,紙に書いた牛の絵をデジカメで取り込みました.嘘っぽさを出すために,右の図では小さくて見えませんが,写真の解説の文言を架空のものにして,シドニーで撮影と書きながら町並みに「とまれ」の標識が見えるようにしています.ちなみにこの標識は文字を読めるように実際よりもかなり拡大してあります.
嘘だと気づかなければ面白くないと思い,いろいろと気づきやすくするようにしました.しかし,これを送った人の中でこのときM5だったある人が「あれは牛座?漢字に見えるが」という返信をよこしました.新年早々,目論見が見事失敗に終わった瞬間でした.
作成年月: | 2009年1月 |
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サイズ: | はがき(100 x 148 mm) |
使用ソフト: | GIMP 2.6.3 |
若手研究者支援のための産学協同GCOEシンポジウムのポスター・セッション用に作成したポスターです.予稿集には2ページしか載せられなかったため,直前に論文として作成していた数ページの文書と図をこのポスターに収めることを試みました.そこで,三つの見出し(緑色)を段組ブロックの背後に配置し,サブ・タイトルを右上に縦に配置し,スペースを節約しました.
本文は多分初めてだと思うのですが,普通の文字と太字で異なるフォントにしました.タイトルに細めの明朝体を使ったのも私にとっては初めての試みだと思います.本当はいっぱいいっぱいなデザインの小塚明朝を使いたかったのですが,いろいろと問題があり,IPA明朝となりました.また,背後に画像(写真のコントラストを下げ明度を上げたもの)を配置したのは,シンポジウムにおいて他のポスターと並んだときに,ただの白地ではそうでないのと比べインパクトが少ないからです.OpenOffice.orgで作成したのですが日本語の両端揃えが正常に動作しないので,手動で調節しました.行間が確か135%と広くしたのは読みやすさと趣味です.
反省点としては,やはり無難で,私の良く使う色使いになってしまっている点があります.緑と紫(青系)の組み合わせからまるで脱却できていません.それに逆らうつもりだった左の橙色の点線は,面積が小さすぎて全体的な印象を変えるほどの意味がありません.背景に敷いた絵が緑色系統だったのも良くないです.初めは都会の街角(シドニーで撮影)を加工して使うつもりでした.しかし,細かい絵では加工後に意味が分からなくなるために今の木の写真にしたのですが,別のものを検討すべきです.左下のダイアログ・ボックスのイラストはスクリーン・ショットをInkscapeでイラスト化したものですが,手間の割りに効果がありません.
作成年月: | 2008年9月 |
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サイズ: | A0(841 x 1189 mm) |
使用ソフト: | OpenOffice.org 2.41, Inkscape 0.46, JTrim 1.53b |
関連ページ: | ウィジェットの適応レイアウト問題 |
カルチャーナイト2008の一環として北海道大学総合博物館で開かれたイベント「チェンバロと星空の夕べ」のポスターです.博物館ボランティア活動に参加しているため,作成しました.以前から思っていた夜空の月が「目」に見えるということをモチーフにしています.月は本物の月の画像ではなく,台北101から見えた夜景を球形に加工したものにさらにフィルタ(色や光彩)をかけたものです.
長いタイトルを如何に収めるのかが課題だったので,拗音のサイズをさらに小さくし,文字を手動でカーニングしています.黒地に白字で文字がつぶれるのを防ぐため,ほとんどの文字に同じ文字をぼかしたものを重ねて,光彩のような表現にしています.これはInkscapeの機能として,図形のぼかし表現があったためそれを活用したものです.背景の夜景は研究室の窓からデジカメで撮影したものに,自宅の近くで撮影した星空を合成して作成しました.オーロラは当初,もっと現実のオーロラのような形状にしたのですが,二つの月が顔を表していることに気づきにくいということだったので,現在のような口の形にしました.ちなみに,これもInkscapeで作られ,形状はフリーハンドです.
反省点は,各パーツのサイズが小さすぎたことです.これは,遠くからちらっと見たときに目に留まるデザインではありません.もし,A1程度まで大きく印刷されるのでしたらそれほど問題にならなかったかもしれませんが,実際には大きくてもA3に印刷され,またそのことをデザインの時点で知っていました.今直すなら,タイトルを2行にしてより大きく目立たせます.また,月とオーロラの顔ももう少し大きくして,より分かりやすくするべきでしょう.
作成年月: | 2008年6月 |
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サイズ: | A3(297 x 420 mm) |
使用ソフト: | GIMP 2.4.7, Inkscape 0.46 |
関連ページ: | 部局ニュース カルチャーナイト2008「チェンバロと星空の夕べ」 |
博物館ボランティアの活動のために作成した名刺のデザインです.これを作ったときはフェイク宇宙(Fake Universe)と名づけてシリーズ化するつもりでした.アイディアの要は,電信柱が身の回りに存在するものの中で意外にメカニックな形状をしていて,見ようによっては宇宙ステーションのように見えないこともない,ということでした.この電信柱は自宅近所で以前実際に撮影したものです.
この宇宙船のような物体は,電信柱の写真を切り抜き(電線が細かく大変でした),余分なパーツを削除したり塗りつぶしたりして出来ています.背景の惑星は,GIMPでフィルタを駆使し適当に作りました.実際には希薄な大気を表現してあるのですが,印刷したものでそれを確認できたかは分かりません.全体的に右側に行くにつれて暗くなるように透明度の変化するグラデーションをかぶせてあります.
当初,この名刺を作った意図は,見せたときに宇宙船はCGか何かで作ったものだと思わせておいて,実は電信柱であると種明かしをする,というものでした.しかし,見た途端にその正体に気づいてしまう人が続出したため,その時点で失敗でした.どうやら,電柱本体の模様や人が登るために取り付けられた棒で気づくようです.もう少し加工すべきでした.ただし,あまり加工しすぎても今度は電信柱ではなくなってしまいますので,難しいところです.また,黒の多いデザインはインクジェット・プリンタで印刷すると扱いに神経を使うということが分かりました.
作成年月: | 2008年4月 |
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サイズ: | 名刺(91 x 55 mm) |
使用ソフト: | GIMP 2.4.7 |
GCOE国際シンポジウムのポスター・セッション用に作成したポスターです.テーマは,日本人のデザインに良くある淡い色使いを止めて,外国っぽくしようというものでした.そこで,タイトルと見出しに濃い紫と濃い緑を使いました.
イラストはほぼ,発表に使うスライドのものを流用しています.クライアントは緑,サーバは青という色分けは今でも使っています.フォントは,Windows標準のArialばかりではつまらないので,AppleやAdobeのコーポレート・フォントになっているらしいと聞いたMyriad(の派生?)を使っています.英文なのでOpenOffice.orgでも両端揃えが出来ています.
今考えると,色使いがまったく狙ったとおりになっていません.それどころか,逆に,紫と緑の色使いはこの前のポスターからそして現在まで一貫しています.どうして暖色系の色をまったく使おうと思わないのでしょうか.暖色の活用が今後の課題です.他には,実際に貼ってみて,文字のサイズの間違いに気づきました.A0でデザインしていて2段組で程よく感じたのは文字が大きすぎたためでした.シンポジウムでは,他のポスターよりもすっきりしている(空白が多い)ため,目立たないということに気づきました.この点に関しては同年10月のGCOEシンポジウム用に作ったポスターにて対処しました.
作成年月: | 2008年1月 |
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サイズ: | A0(841 x 1189 mm) |
使用ソフト: | OpenOffice.org 2.3.1 |
関連ページ: | Migratory Adaptive User Interfaces |
学部3年生への研究室紹介のために作成したポスターです.2年前に作成したので当時,どのような考えがあったのかをあまり覚えていません.確か,シルエットによる人物表現にこっていたように思います.特に左上の足を伸ばして座っているシルエットは当時研究室に在籍していた小西くんにモデルをお願いして作成しました.
ほとんどのイラストを当時使っていた研究発表用スライドから流用し,使うイラストの数を増やして見た目の印象のよさを最優先しています.おぼろげな記憶ですが,中央に二つ並んだ英文がこの当時,私の研究のキャッチ・フレーズだったように思います.それに合わせて左右対称なデザインにしたのでしょう.タイトルの背景に,同じ文字列を異なるフォントと色で敷いていますが,このフォントは上記した「カルチャーナイトのポスター」のタイトル・フォントと同じだったと思います.
見た目的には今でも気に入っている方なので,それほど反省点は思いつきません.あえて言うなら,研究の紹介としては情報が不十分な点が問題でしょうか.これを大きく印刷しても,ポスター・セッションは乗り切れそうにありません.ただ,視覚的なインパクトは十分だと思います.
作成年月: | 2006年10月 |
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サイズ: | A4(297 x 210 mm) |
使用ソフト: | OpenOffice.org 2.0.3 |