近年,先進国では,生活習慣病に代表される慢性疾患が主死亡原因となっており,疾病予防と健康促進を目的とした健康状況の簡易測定が必要とされている.著者らはこれまで,ストレスや食生活の変化を反映した心臓病等に関連する自律神経活動(ANA)に着目してきた.ANA の評価指標(脈波伝播時間(PTT)を含む)は,健康な被験者の心電図(ECG)と容積脈波(PTG)から得られる.本稿では,ECG と PTGの解析を行い,ズーミング・インタフェースによる,評価指標と波形の可視化と簡便な操作性を実現する,ANA 簡易評価ソフトウェアを提案する.
本稿ではクラスへの責務割り当てをファジィ制約充足問題として定式化することにより自動化を図り,例題に対して解を導出した結果を示す.責務とは各クラスのインスタンスが果たすべき役割を指し,それらをクラスへ適切に割り当てることによって,高品質な設計が実現される.割り当てに際しては,疎結合かつ高凝集な割り当てが望ましいなど,様々な条件を考慮することが望ましい.しかしながら,そのような条件の間にはトレードオフがあるため,現実的には条件を適度に満たす割り当てが求められ,計算機による支援が必要となる.そこで,様々な条件をファジィ制約として表現し,責務割り当てをファジィ制約充足問題として定式化する.これによって,既存の汎用的なアルゴリズムを適用出来るようになり,解としての責務割り当ての導出が可能となる.
© 2013 IEICE
We propose an application that analyzes and visu-alizes electrocardiogram and plethysmogram data; it offers a user interface enabling users to browse the data checking their relation, for brief assessment of autonomic nervous activity (ANA). Our application enables users to traverse analyzed data seamlessly, and helps them comprehend the transition of ANA.
携帯端末(スマートフォン,タブレットなど)を用いて,そのディスプレイ・サイズよりも大きなディスプレイをユーザの目の前に仮想的に表示するシステムを開発した.これは,デバイスの姿勢をデバイスに内蔵されたセンサーによって感知し,画面表示を更新することによって実現される.従来の画面タッチによるスクロールと比べ,身体動作を伴う事によりディスプレイに表示される内容の全体の把握が容易になることが期待される.本報告ではこのコンセプトの実装例として2種類のアプリケーションを示す.
© 2013 IEICE